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エンテロウイルス71型が原因か? カンボジア 謎の病

カンボジアの子供たちが、原因不明の謎の病で次々と命を落としているというニュースを以前紹介しましたが、その原因の可能性になりうるものが判明しました。


それは、「エンテロウイルス71型(通称EV71)」というウイルス。


このEV71は、手足口病の原因となるウイルスで、思い神経系の合併症を引き起こすこともあると言います。日本でも、手足口病はよく知られていますよね。

一般的な手足口病は、その名の通り手足や口に痛みを伴う水泡ができ、これが1週間から10日ほど続きます。多くの場合は自然に治りますが、まれに急性髄膜炎が合併して、急性脳炎を発症することもあるのだそうです。

そして特に、この問題となっている「EV71」が原因で起こる手足口病の場合、他のウイルスが原因の場合に比べて、頭痛や嘔吐などの中枢神経系の合併症の発生リスクが高くなることも明らかになっています。


この手足口病、感染源は鼻水や唾液、排泄物からの接触感染が主とされていますが、飛沫感染も起こる場合があるようです。そう考えると、カンボジアの子供たちが集団感染した理由もうなずけますね。


日本においても、この手足口病に有効なワクチンは見つかっていないため、もしも感染した場合は、安静にして自然治癒を待つしかないのです。


しかし、この病の謎は完全に解明されたわけではなく、可能性が見つかったに過ぎません。早く原因が解明されて、これ以上被害が広まらないことを願うばかりです。

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